- 急登(きゅうとう)
- 急な登り道。地図上で等高線が詰まった箇所や標高差のあるルートをいう。「きゅうと」とも読む。
- キレット
- 稜線の一部が急激に切れ落ちて鞍部になっている場所のこと。「切戸」と漢字で表すこともある。
- 草付
- 崩壊地や雪崩跡に見られる草の生えた斜面。数センチ~1m程度の丈の低い草におおわれ、濡れているときはとくに滑りやすい。
- 草紅葉(くさもみじ)
- 秋に湿原や草原が紅葉すること。また色づいた草のこと。山が色づく時期より少し早めに見られる。
- クサリ場
- 転倒や滑落の危険があるような岩場で、登山者が掴まって安全に通過できるように、ルート上に鎖やワイヤーを固定して張ったり垂らしたりしてある場所。
- アクセス
- 登山口までの入山方法や交通機関など。
- 亜高山帯
- 高山帯の下部に位置する気候帯。オオシラビソ.コメツガ等の針葉樹林の森になっていることが多い。
- アタックザック
- ある地点(山小屋.登山道の途中等)に荷物を置いて、身軽に山頂などを目指すとき、必要な物だけを入れて使う小型のバックパック。「サブバッグ」ともいう。
- 頭
- 谷の源頭部のピーク。屏風ノ頭など。
- アプローチ
- 山麓からルートの起点となるところまでの行程のこと。
- 雨蓋(あまぶた)
- バックパックの上部開口部を覆う収納付きカバー。
- アルコールストーブ
- 燃料用アルコールを使う携帯用コンロ。火力は弱いが構造がシンプルで軽量なものが多い。基本的には1人または2人用に設計されている。
- アルパインブーツ
- インナーに冷気をシャットアウトする保温材が使われたアルパインクライミング専用の登山靴。ソールがしっかりしていて、つま先.かかと部に、コバと呼ばれる溝があり、アイゼンの装着が可能な積雪期対応のブーツ。
- アルファ米
- 水またはお湯を注ぐだけで食べられる乾燥状態のお米。最近では被災時用非常食としても利用されている。
- 鞍部(あんぶ)
- 稜線上で、少し低くなっている場所。馬具である鞍のようになっていることから名がついた。タルミ、タワ、コル(仏)ともいう。
- アンダーウェア
- 下着のこと。登山用下着は化学繊維やウール素材のものが良く、速乾性.保温性.抗菌.防臭など、さまざまな効果をもつ素材が使われている。ベースレイヤーともいう。
- 石車に乗る
- 斜面などで歩行中、直径1cm程度の小石を踏むことで、足の下で小石が転がって足を取られる危険な状態。
- 一本立てる
- 登山中に休憩すること。その昔、荷物を運ぶ職業の人が休憩をする際に荷物の下に杖を立てて休んだことが語源となっている。
- インサレーション
- 「断熱」の意味。ダウンや化繊などが入ったウエアの中綿を指すことが多い。
- ミニアルプス
- 標高の低い山のピークを繋いで歩くことのできる山の総称。日帰りで歩ける手軽さも魅力。
- シャミース™
- 人間の毛髪の10分の1という極細のマイクロファイバーを密に編んだ素材。薄手で軽量ながら、繊維間に多くの空気を蓄え、高い保温力を発揮します。保温性と通気性のバランスがよく、運動量の多い場面で着用しても、汗の蒸気を効果的に排出。表面は非常に滑らかな短起毛地で極めて柔らかな肌触りです。水に濡れてもすぐに乾きます。細やかな霜降り調のストライプ模様をもたせたコードシャミース™もある。「シャミース™」はモンベルのオリジナル製品です。
- 鉄砲水(てっぽうみず)
- 急激に増水した雨水が土砂などをともなって川や沢を激しく流れ下るもの。集中豪雨や台風、夕立などによっても起こる。
- シャリバテ
- 体を動かすエネルギーがなくなり、足が動かなくなること。栄養補給が足りずに、血糖値が下がってしまっている場合がほとんど。「シャリ」とはごはんのこと。
- グースダウン&EXグースダウン
- グースダウンは、天然中綿素材の代表ダウン。天然素材であることから、品質を見分けることは極めて困難です。原料であるグースダウンの汚れを丁寧に取って洗毛し、特にちりを取る工程を念入りに行いアレルギー性の問題を解消。 EXグースダウンは、徹底した品質管理のもと作りだされる900フィルパワー、800フィルパワーの超高品質ダウンです。わずかな綿量でも優れた保温性を発揮するため、軽量・コンパクト性に優れたウエアを生み出します。
- 避難小屋
- 管理人が常駐しない山小屋のひとつ。緊急避難的な宿泊や休憩ができる避難場所。有人の営業している山小屋と違い、食事や寝るための装備はない。
- 縦走(じゅうそう)
- 山頂から山頂へ尾根を伝いながら歩く登山のこと。一度の山行で複数の山頂を登ることができる。
- 樹氷
- 霧氷がさらなる低温で発達したり、霧氷に雪が着雪し巨大化したもの。東北の一部の山域で見られる樹氷は「モンスター」とも呼ばれる。
- デリュージDWR
- パタゴニアが独自に開発したデリュージDWR(耐久性撥水)加工は、一般のDWR(耐久性撥水)加工に比べて効果の持続力が高く、デリュージDWR加工が施されたウェアは、長年使用しても新品の時と同じ撥水の機能を発揮します。
- 雪形(ゆきがた)
- 雪解けの時期に残雪の形や地肌の文様が、人や馬などの形などに見えること。
- ウィックロン®
- 「驚異の速乾力」「優れた通気性」「ナチュラルな風合い」「消臭機能」という4つの特徴を持ち合わせたポリエステル100%素材です。四つ山扁平断面糸と円形断面糸の二層構造にすることにより、繊維間にできる無数の溝から毛細血管現象によって優れた吸水拡散性を発揮。洗濯時には通常のコットン製Tシャツに比べて約半分の時間で乾燥します。「ウィックロン®」はモンベルのオリジナル製品です。
- テルモス
- 携行できる金属製魔法瓶のこと。もともとはドイツのメーカー名から。
- レッドデータブック
- 絶滅危惧種のリスト(レッドリスト)を記載した本。
- 予備日
- 登山日程に余裕をもたせるため、計画に組み込んでおく日。悪天候時に停滞をする場合などに使用する。
- 胸突き八丁(むなつきはっちょう)
- 急峻な登りのこと。頂上や峠近くのコース終盤に現れる急坂。
- 霧氷(むひょう)
- 気温が0℃以下になった時、樹氷の枝や道標などの表面に空気中の水蒸気や水滴が風によって吹きつけられて、昇華または凍結してできる氷のこと。
- メリノウール
- ウールは保温性が非常に高く、特有の吸放湿コントロールにより、発汗量に応じて吸湿性を発揮し、熱損失を抑えるため緩やかに放湿を行うので、ストップ&ゴーを繰り返すアクティビティにも最適です。
- ローインパクト
- 自然の中での活動で、環境に与える影響を最小限度にとどめて行動することや、その考え方。
- 露岩(ろがん)
- 地上に露出している岩石。蛇紋石など露岩を構成する岩によって滑りやすくなることもある。
- ロングトレイル
- 自然の中、長い距離を歩くために山脈や山麓に整備された長距離自然歩道。バックパックを背負い、自然を楽しむだけでなく、自らの足で歩く旅を通して、その土地の文化や風土などを感じることができる。日本では長野県と新潟県にまたがる関田山脈に80kmにおよぶ「信越トレイル」をはじめ、全国各地に次々とロングトレイルが開通している。
- ビバーグ
- 目的地へ到着できずに、やむなく緊急避難的に野営すること。
- ビブラム
- 登山靴やトレッキングシューズのビブラム社製のゴム底のこと。
- 百名山
- 文筆家であり、登山家の深田久弥の著書「日本百名山」で紹介される彼自身が定めた基準で選んだ100ヶ所の日本の山のこと。
- 木道(もくどう)
- 湿地帯など、板を敷いて歩きやすいように造られた登山道。湿地帯の植生を守るために、木道が敷かれているところが多い。
- 氷河地形
- 夏でも溶けずに越年した雪が、自分の重さで圧縮して固まり氷となり、低い方へ流れ下るもの。
- 氷瀑
- 滝が低温で結氷している様子のこと。表面は結氷しているが、流心部は完全に結氷していないこともある。アイスクライミングのルートにもなる。
- 疲労凍死
- 疲労と寒さで体力を消耗し、凍死してしまうこと。真夏でも台風などの悪天候下での行動や、無理な長時間の行動により低体温症から疲労凍死にいたることがある。
- ピンチバック
- エマージェンシーバッグ.ピンチセットともいう。非常食.医療用具.火をおこすための燃料などの緊急事態に備えて持っておきたいものを、ひとまとめにしたセット。
- ファーストエイドキット
- 救急医療を行うための道具。けがや病気の際に応急措置ができるグッズ(ばんそうこう.テーピング.ガーゼ.包帯.常備薬.虫除けなど)をひとまとめにしたもの。他人が見てもすぐに使えるように、わかりやすい袋に入れておくことが大切。
- フィルパワー(FP)
- ダウンの性質をはかる目安。一般的に550FRで良質とされるが、アウトドアメーカーの製品では600FR以上がほとんど。800FRや900FRなどの高品質なものも珍しくない。
- 武器
- 山で食事に使う箸やスプーンなどの総称。